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■2002/01/02 (水)
\1400000.- |

元日の夜、NHK教育で放送された小澤征爾指揮ウィーンフィルのニューイヤー・コンサートを録画しながら見ていたのだが、録画しているとうっかり他のことをしてしまうもので、ほとんど見逃していたのであった。というわけで、あらためてビデオテープをまわしてみたのだが、どういうわけか、小澤の白髪ばかりが気になる。1935年生まれの小澤は今年の9月1日が来ると67歳になる計算だが、こんなにも白髪だっただろうか。
小澤は音楽の都で今年春からオペラを振る。日本人にオペラがわかるか、という文句は実はまったくもって意味のない問いであって、日本人だろうがなんだろうか成金な人にはオペラはわかるのである。このあたりのことは岡田暁生氏がきちんと説明してくださったからまったく問題がないのだが、しかし、その岡田氏の説を完璧に裏付けるような情報があるからなおさらやれやれなのである。というのも、このニューイヤー・コンサートを日本から聞きにいくためのツアーが\1400000.-もしたのだけれど、数十人規模の申し込み者がいて、観客席を陣取っていたというのだ。
小澤がドル箱スターであることは、どんなに彼の音楽について文句をつけようともはや否定はできず、小澤の所属がユダヤ系のシンジケートであるからには、金のためのウィーン招聘であることは明白なのである。もちろんあらゆるスター指揮者は金のために動くわけだが、ウィーンで学んだメータがインド人であってもウィーンフィルを振れるのはまだしも、日本で音楽を学び、フランスで音楽を学び、アメリカでスターになった小澤が、クラシック音楽の中でも最も伝統あるスノッブな街、民族音楽としてのクラシック音楽を売り物にするウィーンの歌劇場の音楽監督になると聞いて、音楽に国境はないとはいえ、音楽に守りたい土地柄はあるだろう、との気持から、トロント交響楽団、サンフランシスコ交響楽団、ボストン交響楽団、と歴任したアメリカのオケへの赴任のときのように素直に喜べない。右翼の圧力渦巻くウィーンで果たして無事大任を3年間果たしおおせるか。白人系国際社会での日本のあり方を一人で体現する小澤の白髪に、苦労の影ばかりが見える。
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■2002/01/01 (火)
砕け散るタクシー 君は美しい |
私は声が低い。ので、カラオケに行くと、必ずキーを下げねばならない。このめんどくささをどうしたらいいのか。
歌手には高い声の持ち主も低い声の持ち主もいるわけだが、昨今の歌謡界の高音ばやりはなんだ! フランク永井は? バーブ佐竹は? プレスリーは? シナトラは? そういう低音な歌手は出てこないのか?
という思いで、昨晩の大晦日、紅白歌合戦を見てたら、いたぞ! こいつはすごいぞ! ビジュアル系の中でも、本物中の本物だ! 声が低い! ルックスがいい! まるでマンガから抜け出してきたかのようだ! かつて尾崎豊がTo-yの実物版だと揶揄されたことがあったそうだが、そんなのどうでもいいよ、奴こそ、二次元平面の中で理想とされた姿の三次元版でしょう……!

そう、奴の名はGackt。どうやら「ガクト」と発音するらしい。たぶん本名が岳人とか学人とかいう字なのだろう。まさか学徒じゃあるまい。
いいんだ、そんなことは。とにかく、目に眩く、耳に麗しい、みごとなビジュアル系の完成版に出会えて、本当に私は嬉しかった。だから、昨晩録画しておいた紅白歌合戦のGacktのシーンを、何度も何度も何度も見ているのだ。脚韻を踏む詩作がまた嬉しい。ここまで意味なく、音だけで連ねていく言葉の羅列からは、美しかもう汲み取れないよ。ああ、いいなあ、Gackt。DVD買っちゃおうかなあ。
でもさ、英語の発音は悪いんだ、彼。日本語の発音は野太くていいのになあ。
最後に、彼のアクションは、DA PUMP のまねができないのと同じくらい、まねができないから、結局私のカラオケレパートリーにはならないに違いない。しょうがない、杉良太郎の「君は人のために死ねるか」でも練習しようか。あいつの名前はポリースメ〜ン……。
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■2001/12/31 (月)
自分探しは嫌いだけど来年1年間音感内観だ |

……という本が、我が家に著者謹呈で送られてきたのだった。間もなく2002年になろうというこのときに、音日記の「本」をもらってしまっては、これはやるしかないという感じになってしまうではないか。まずもって私が奮い立ったのは、一日もあまさずにみごと365日、音日記を書き綴った安本義正京都文教短期大学教授の心意気を、あえて同じ手法をもってやり通してみようじゃないかという、日本サウンドスケープ協会理事どうしの連帯的近親憎悪的挑戦的師弟的な感情の故であった。
一応、ほんとに一応、このページは「サウンドスケープ日記」ということになっているのにも関わらず、どうしようもなく仕事が忙しくなって、結局更新ができなくなってしまったわけだが、まさに私が書かなかった間、こつこつ書いていた人がいるとなっては、こいつはくやしいぜ。
ふん、写真の張り付けにさえこだわらなければ、私だってちゃんと書けるよーだ。
見ておれ、ふっふっふ。
ちなみに上記の本は京都の出版社、竹林館から出ていますが、小さい出版社らしく、大手インターネット本屋では取り扱っていないようです。直接竹林館にメールを出して注文するのがよろしいかと存じます。
『音感内観』安本義正(著)竹林館 2001/11/10 ISBN:4860000080 \1500
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■2000/10/09 (月)
中世音楽団デモソ、練習絶好調 |

左から雨宮氏、杉山氏、中川氏、中川夫人
幼稚園における練習風景
WINDS CAFE 38 で大好評を博したリコーダー奏者中川つよし氏率いる「中世音楽団デモソ」の「巡礼の人」の第2回目が開催される運びとなった。前回初めて私は中川氏の代わりに朗読パートを担当したのだが、そのときの味(?)が忘れられず、いつかまた、と思っていたら、突然中川氏から手紙が来て、11月3日にやるから出てくれろ、というのである。昨今の私の激務状態ではほとんど練習もかなわないかもと多少引き気味ではあったものの、前回の私にとっては目玉商品であった13分にわたる個人パート(西脇順三郎『失われた時』IV)は、今回はなく、代わりに杉山タケル氏のボーカルが入るのだそうだ。出番そのものが短いなら、なんとか練習できるかも、とまずは引き受けることにして、最初の練習日が10月9日だった。
中川氏のご母堂が経営する幼稚園の一部屋に、大のおとなが数人、ちっちゃい椅子に腰掛けながら談笑する様子はなかなか快適にシュールである。弦楽器の上田さんは都合で来られなかったが、この春に中川氏と結婚して中川姓となった友美嬢は、ますますお元気の様子。初めてお会いした杉山氏は中川氏の高校時代の後輩で現職はペンキ屋さんなのだが音大のトランペット科を卒業しているという……。彼の作った「ステリオの丘」という曲はなかなか聞けるような曲じゃない。私は気に入ったねえ、うん。
今回の「巡礼の人」では、「日本語で吟遊詩人」をやりたい、という中川氏の長年の夢がちょっとかなうかもしれない。杉山氏の声は少し高めで、実に甘いのだ。吉祥寺等でライブ活動も行っているそうだけれど、初めて彼に接した人はみんな驚くのではないだろうか。うん、いい声なんだな。
西脇詩は「天気」、「眼」、「イフィヂェネアの剥脱」、「雨」、「セーロン」、「冬の日」をプログラムに入れることにした。あと、アンコールに一つ。これは友美嬢の強烈なリクエストによるものだ。永遠。
具体的なご案内は、ホームページを作ったので、こちらを参照して、ぜひお越しのほどを。お待ちしてるぜ。
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■2000/10/07 (土)
プチメガ日記でお会いしましょう |
八谷和彦氏の主催する作品(?)メガ日記の第8回が来る11月1日から開催されるのだそうだ。第1回に参加したまま後しばらく参加してなかった(その間にインターネットが爆発的早さで普及してしまい、日記の公開は当たり前の状態になってしまった……そういう点に着目すると、1994年の段階でパソコン通信を使って日記乱立状態を現出せしめた八谷氏はやはり慧眼の持ち主ということになるか?)けれど、この3連休に一息つけたので、10月31日(幸子の誕生日!)までのプチメガ日記に参加してみることにした。10月7日から書いているので、興味ある方はご覧いただければと思う。参加してもいいと思うが、その場合は、ミュージアムシティ福岡にて道行く人々に電工掲示板で日記が読まれてしまうからその旨ご承知おきを。
いくらなんでも、更新しなさすぎにも程があるよね。
けどなあ、まじで時間ないもんなあ……。
忙しい。何が? 仕事が。仕事が忙しいと、結局どうしようもなくなる。何が? コンピューターに自宅で触るのがもう嫌。本が読みたいよう。音楽が聞きたいよう。
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■2000/02/26 (土)
屹立としたイイ男の傍で。 |

左から井関脩智氏(正客)、川村龍俊(次客)
遊霄庵における夜話風景
茶事に招かれたのは、今のところ大西重之・洋子夫妻の主催する遊霄庵だけです。芳野明氏がいうのには「川村さんには確かに品格があるけど、品は品でも『逸品』で、格は格でも『破格』だよね」ということでして(笑)、作法も知らないままに茶人の友から招かれるままに招かれて、うまいと誉め、楽しいとはしゃぎ、しゃべりまくりのめちゃくちゃな席にしてしまうのが、主人にはおもしろいらしいのです。なんかやれやれですが……。今回の茶事には小磯良平が袖を通したという謂れのある紋付袴に北大路魯山人が使ったステッキを篠原猛史先生から譲っていただいて持っていき、正客の井関氏に着せてもらう(笑)というていたらくでした。でも似合うでしょ? なに、素浪人だって? ……確かに。井関氏はその魯山人の作った星岡茶寮の後継者であり、とにかくダンディ。4時間半にわたる夜話も蝋燭の火の中であっという間に過ぎ去り、それは楽しいひとときでした。まあ、遊霄庵の釜はよく鳴るんだわ、シューシュー。だいたい茶事というものは、楽しくてうまけりゃいいのではないかと思うのだけど、そういうものでもないんでしょうか。ルールがあった方がもてなすのももてなされるのも楽かもしれないけれど、茶事ではマナーというよりルールが優先しているみたい。本来は茶事を開くか招かれることを想定してお稽古をしているはずなのに、実際の機会は普通の方々にはめったになく(家に茶室があるわけでなし)、もしあっても主人は先生なんてのがあたりまえなんだとか。緊張しちゃってそれじゃ楽しくもなんともないよね。作法をならったことがない私が傍若無人に振舞えるのも、主人たる大西氏の「楽しい茶事をしたい」という強い希望あってこそ。遊霄庵に招かれたのはこの夜話で4回目を数えますが、一番楽しかったのは3年前の年越しに大西夫妻を誘って奥多摩は御岳山の山頂に薬缶を持っていって行った野点だったな……。それにしても袴というのは初めて履いたけど、背筋が伸びるものですな。
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■2000/02/19 (土)
ちゃんとすることの喜びよ。 |

「中世音楽団デモソ」左から 市川友美、中川つよし、上田美佐子、雨宮一朗 (敬称略)
「らいむぎ畑」における練習風景
来る2月27日(日)午後4時半より、WINDS CAFE 38「巡礼の人/西脇順三郎に捧ぐ」が開催されます。このコンサートは古楽喫茶「らいむぎ畑」店主でもあるリコーダー奏者の中川つよしさん率いる「中世音楽団デモソ」の奏でる古楽と、不肖私こと川村龍俊の朗読する西脇順三郎の詩のジョイントです。初めての練習で訪れた「らいむぎ畑」は、熱気あふれる、しかも和やかな空気に満たされていて、およそ15年ぶりで人前で朗読する私もすっかりリラックスできました。ちゃんと音楽をやっている人たちの、本番に向けてのちゃんとした姿勢を間近で見て、こりゃ必ずやいい本番になると確信した夜でした。私の朗読の評判も上々でしたので、ぜひみなさん聞きにいらしてくださいね。
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■2000/02/08 (火)
中断のお詫び(?)+復活の予告 |
結局、キーボードが壊れてしまって使えなくなってしまったノートパソコンを修理に出し、代わりに中古のタワーを購入し、データの移管を行い、セットアップを終了したものの、あまりに音が大きいことと、モデムの調子がもうひとつだったことなどを理由に、タワー君は会社へ持っていってしまったのだった。そして、新宿のゲートウェイのアンテナショップにて新型ノートのお持ち帰り版を発見、大枚はたいて購入、そのセットアップがやっと終了。なんと一ヶ月余を経てパソコン環境が戻ってきた……。当然その間は更新はできず、このページを楽しみにしてくださった方には失礼いたしました。会社業務の激化にともないただいま夜の自由時間の増大に向けて鋭意努力しておりますゆえ、復活はまもないと告知させていただくことでこの一ヶ月のご無沙汰をお許しくださいませ。
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